ものがたり

大自然の懐に抱かれた古座川では、昔から自然の恵みをいっぱいに受けた
果実や野菜がたくさん作られています。
しかし近年、里に降りてくる動物たちが増えました。元から狩猟を生業にしていた
猟師さんたちだけでは捌ききれないほど多くの動物たちが現れて、
農産物は彼らに食べられてしまうようになりました。
そして、農作物を守るために動物たちを食べる以上に狩り、
それを山に捨てることが当たり前になってしまいました。
おいしく安全にいただけるものを無造作に山に捨てながら、
私たちは毎日どこで取られたのかもわからないものを食べています。
心のどこかでそのことに不安を覚えながら。
古座の農家さんたちが育てている、おいしい果実や野菜を日本中に届けたい。
おいしい農作物を動物たちから守ると同時に、そのために狩った動物たちの命を
感謝を持っておいしくいただきたい。
そんなふたつの想いの交差点で「古座川ジビエ 山の光工房」は産声をあげました。
そして、おいしく安全に動物たちをいただくために様々な工夫を凝らしてきました。
野生の動物達は牧場で育てられたブタやウシとは違い、飼育段階から安定して
品質管理ができるわけではありません。
確保後、いかに素早く適切な処理ができるかがおいしさの質を決めます。
そのために必要な猟師さんとの連携や、衛生的に管理された素早い血抜きと解体、
適切な保管温度を実現できる環境を、徹底したルールのもとに整えてきました。
これら全てを実現できたとき、
私たちは臭みのない深い味わいに巡り合いました。
洋食にはもちろん、和食に料って日本酒と頂く贅沢な時間にもぴったりな
安心でおいしいお肉の誕生です。
食べることは生きること。生きることは生かすこと。
わたしたちは、食を通じてこの社会にあふれる多くの問題に向き合っています。
地域の問題、環境の問題、健康の問題、食の問題、動物たちの問題……。
まだまだ道は始まったばかり。
「古座川ジビエ 山の光工房」は、より良い未来に向かってこれからも挑戦し続けます。